2017年1月20日、第193通常国会招集にあたり、首相の施政方針演説が行われた。
各メディアは一斉に憲法改正に意欲を示す。などと書きたてたが
はたして堂々と憲法99条違反を唱えたのか、ならば99条の義務違反の疑いがある。
と、本日の朝刊を確認した。
見出しには
「憲法改正へ意欲」とか
「改正へあらたなる決意」
など勇ましい文言が踊る。
さっそく施政方針演説全文を読んでみる。
だが、一向に憲法改正の言葉はひとことも出てこない。
ん?なぜ
とうとう 【おわりに】にたどり着く。
するとその最後の方に
憲法施行70年の節目にあたり、私たちの子や孫、未来を生きる世代のため、次なる70年に向かって、日本をどのような国にしていくのか、その案を国民に提示するため、憲法審査会で具体的な議論を深めようではありませんか。
とあった。憲法の言葉は 「憲法施行70年の節目」と「憲法審査会」
この二ヶ所だけである。
ここで言っているのは
未来に向かって、案を提示するため議論を深めよう
だけなのである。
改正とはひと言も触れていない。
なぜなら
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ(う)。
に対し、完全な違反だからである。
姑息な安倍は、一応99条を認識していると考えられる。
また 新聞、テレビなど各メディアの報道のあり方も問題視せねばならない。
安倍が憲法改正を口にする、あるいはそれらしき言葉を匂わせるなら、それを諌め、追求するのが
本来のあり方であろう。
なぜ野放図に安倍を助長するのか。
現職の総理大臣が、憲法改正に向かうとすれば 99条違反であると
なぜハッキリと指摘、追求、糾弾しないのか。